彼のルール私のルール
人はそれぞれの生き方があるわけで、他人の生き方や考え、哲学、policy、ルールに口出しはしたくない。
ただ、あなただけのものであって私に押しつけられても困るんだよね。
僕はあなたがいなくても構わないから、
あなたも僕がいなくて構わないって、思っていて欲しい。
私はひとりの友人を失った
男女なんて関係ないけど暴言、つまり暴力を使うことを僕は嫌う。
この文章を読んでいるあなたがどう思おうと構わないけど、僕は嫌いだ。
つい先日、友人に誘われて酒場に行った。そして、きっかけはわからないけど、怒り出した友人。
きっかけが分かったところでどうでも良いことだが、ひとつひとつの暴言をやむねく受け止めるしかなかった。
隣には震えて今にも涙を流しそうな女性。
友人は僕と彼女を指さしてこう言った。
今のはお前らのミスだ!
何がミスなのか、そもそも従うべきルールがあるのかわからないが、彼なりのルールがあったのだろう。
この救いようのない状況、暴言を吐く理由も分からず、ただ罵声を浴びせられるなか、私はきょとんとしながら彼の話に耳を傾けていた。しかし店の喧噪でなかなか話しも聞こえない。真剣に話を聞こうとするほどに聞こえないもどかしさ。
「もう一度、言って?何?」
そして彼はまた言う
お前は都合の悪いことは聞かないよなあ
終わりである。
私はひとりの友人を失った。
恐れ、怒り、自己保身
私は友人を失った感覚すらまだわからず、どうにかこの場を治める(隣の女性が落ち着いて、友人(だった彼)も落ち着かせ)ねばならぬ……。
という理由をつけてとりあえずお詫びを入れながら彼に話しをさせた。
機嫌を取り戻した彼に、さらに話しをさせておこうと好きでもないパチスロの話を振り、1時間ほどパチスロ・ギャンブル論を喋らせながら考えていたこと。
俺はクズだな
人間として、私はその場にいたくない、去りたい気持ちだった。
しかし隣の女性や友人だからと言う理由付けをしてその場にとどまり、聴きたくもない友人の話を聞き続けた。
自己保身も良いところである。
怖かっただけ。
自分の身を守るために自分に嘘をついたのだ
恐れは怒り、そして恨みに変わる
恐れの気持ちが怒り、恨みという感情に変わることは十分知っているつもりだし、あらかじめ分かっていたことだから覚悟はしていた。
イライラをどうにかせねばと、女性を連れ出して夜の街へ。
いわば被害者のひとりである彼女と話をしながら気持ちを落ち着かせる。
彼女に対する感謝の気持ちより、彼女を利用した気持ちのほうが少し大きい。
そして怒りと恨みを笑いに昇華させて、その日は終わった。
本当のサヨナラ
恐れ、恨み、2つの感情を乗り越えた先に本当の決断が待っている。
ひとりの人間として、どうするべきか自分で決める時だ。
私は決別を選んだ。
誰に言うまでもない、彼にも彼女にも告げる必要はない。
ただ、私の心の中だけで、彼はもう私の人生と交わることがない人だと決まった。
ゲシュタルトの祈り
決別とは悲しいものなのか。
私は悲しいとは思わない、少なくとも今は、彼に対しては。
Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen –
私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。ICH BIN ich und DU BIST du –
私は私。あなたはあなた。und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。wenn nicht, dann ist auch das gut so.
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。(引用元)[ゲシュタルトの祈り – 心の家路]
またどこかであった時、どう振る舞うのか考えていたが、やめた。